口コミ投稿に伴う個人情報の取り扱いについて

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口コミ投稿に伴う個人情報の取り扱いについて

口コミによる個人情報はどのように扱われているか

個人情報といった場合イメージするのは現住所や電話およびファックスやメールアドレスなど、その人を識別できるものすべてを示しています。ちなみに経済産業省では個人情報の定義を「氏名、性別、生年月日など個人を確立したものだと認識する情報に限らず、個人の職種、肩書、財産、身体などの特徴に対して、事実、評価、判断を表す全ての情報であり、公刊物、評価情報などにより公となっている情報や、音声、映像による情報も含み、暗号化などにより包み隠されているかどうかは問わない」と定めています。インターネットは通信回線を通じて一瞬にして世界とつながるツールですから、口コミ投稿内容も含めて提供した情報はそのまま世界へ公開される事になります。近年高機能な翻訳ソフトやアプリも次々開発されていますから、言語の違いはほとんど問題になりません。したがってどのようなケースであっても経済産業省で定義されているような内容に関する情報を書く事は控えるべきです。
実際に掲示板や口コミサイトはあらゆる業者や立場の人もみていますから、個人的な事を書くとどこで情報が犯罪などに悪用されるかわかりません。これは多くの人が意識しているはずですから今さら言うまでも無い事です。
さらに民間企業では事業活動に伴う過程で収集された個人情報や在籍社員とその家族の個人情報、および求人や会社説明会などで収集された個人情報などへの管理責任を持っています。万が一これらの情報が漏れたら深刻な社会問題となり、責任を問われる事になります。そうした事を考慮し多くの企業が自社ホームページ内でプライバシーポリシーを表記しているページを設置しています。これにより顧客との相互信頼を得るためです。したがって原則として通常個人情報が所有者の許可なしに開示される事はありません。

個人情報が無断公開される事もある

原則として個人を特定するような個人情報が仮に口コミサイトであっても無断開示される事はありませんし、うっかり開示していた当人には管理人から忠告されるはずです。無断開示したとの誤解を受けるなどの余計なトラブルを避けたいとの思いもあるでしょうし、企業としての姿勢をきちんと示す事で顧客からの信頼を得たいとの思いもあるでしょう。
しかしながらインターネットの普及と技術革新によって個人情報の収集が容易になるなどの問題も指摘されています。それだけに企業だけに頼るだけではなく個人でも管理意識を徹底させる必要があります。
一方で無断開示できる例外的な事例もあるのです。それは裁判所・警察機関・弁護士会・消費者センターなど権限を有する機関からの開示請求があった場合です。事件性のある案件が発生した時に速やかな解決へ導くためであり、法令で定められている事ですから、請求に応じるしかありません。これらの事も各企業やグループサイトでのプライバシーポリシーで明文化されています。普段ここまで見る人はあまりいないでしょうが、自分の身を自分で守る意味でも関心を持って閲覧しておく事は重要です。
プライバシーポリシーをしっかり明文化していないサイトは逆に信頼しない方がいいかもしれません。サイトごとにドメイン名やIPアドレスなどを含むアクセスログを記録しているところも増えてきました。素人がこれらから個人情報を読み取るのは技術的になかなか大変ですし、特に気にする必要はないでしょう。口コミサイトでの投稿も個人的な感想を含みますが、自分でメールアドレスなどの情報を書き込まない限り、個人を特定する事はできません。

口コミ投稿の際に注意する事

口コミサイトでは基本的に個人名ではなくニックネームでの会員登録もしくは投稿を推奨しています。なるべくトラブルを避ける意味もありますし、利用者の個人情報管理責任もあるからです。しかしながら自分の判断で本名を書いたり電話番号やメールアドレスなどを書いてくる人にいたっては、自己責任で処理してもらうしかありません。万が一それで何らかのトラブルに巻き込まれたとしても、サイト運営者に責任追及する事は限界があります。
その事も免責事項として多くのサイトが明記しています。利用するのもそれによってあらゆる迷惑行為を受けるのも、すべて自己責任で行うべき事です。リンクされたホームページに関しても推奨できるものかどうかの判断は大変難しいものがあります。そこからいかなる迷惑をこうむったとしても運営者の責任追及は極めて難しいと考えるべきです。
近年インターネット利用に関する様々な問題が起きており、今後安全にインターネットを利用していくために詳細な法整備が必要になってきますが、それもどこまで範囲を広げるべきかの判断は有識者の間でも意見が分かれるところですから、自分の身は自分で守るといったセキュリティへの高い意識を個人個人が持つことが大事です。
万が一事件に巻き込まれた時の相談窓口を警察機関では設置していますから、そうした窓口も積極的に利用していくこともオススメです。みんなで楽しく意見交換したり交流を深めたりなどのコミュニケーションの場にもなっている口コミサイトを安全に快適に使っていくための小さな工夫と心遣いを、お互いにしてきたいものです。